ゆで卵ダイエットという言葉を聞いたことはあるでしょうか？
著名人も多く実践していると噂のダイエット法です。卵が好きな人であれば、ちょうどいいダイエット法だと思って開始した人もいるのではないでしょうか。
しかしこのゆで卵ダイエット法は、やり方を間違えて実践する人が非常に多いダイエット方法です。ゆで卵を主食にして他の者を食べなければいい、そんな風にとらえている人も一定数います。
この記事では正しいゆで卵ダイエットの方法と実際にやるときの注意点について特に詳しく解説しています。
ぜひ最後まで読んで、正しいやり方をマスターしてくださいね！
まずそもそも、「ゆで卵ダイエット」とはゆで卵を一日に2～3個食べるというシンプルなダイエット方法ですが、なぜそれだけでダイエットができるのかご存じですか？
なんとなくゆで卵に栄養がありそうという考えが浮かぶとは思いますが、それ以外にもゆで卵には非常にダイエットに向くポイントが隠されています。
ゆで卵の栄養素的観点から二点、ゆで卵という食べ物自体の特徴から二点紹介します。
理由を知らなかった人は、ぜひ参考にしてください。理由を知っておけば、どんなダイエットをしているか自分でイメージが付きやすくなるので、他の食品でも生かすことができるでしょう。
第一の特徴としては、ゆで卵が低糖質であることです。
ゆで卵一つには糖質が0.2グラムしか含有されておらず、ほとんど糖質の心配をすr必要がありません。
基本的に食事をとれば血糖値は上がるものですが、糖質が少ない食べ物を食べると血糖値が上がりづらいです。血糖値が上昇すると体内のインスリンという物質が働いて、食べたものを脂肪に変換させようとします。ゆで卵の糖質の低さでは、このインスリンがそもそも現れません。
またもう一つの理由として、糖質がエネルギー源であることも挙げられます。糖質が取れないと体内のエネルギーが足りないので、たまっている脂肪をエネルギーに変換するのです。これらの理由から、低糖質なゆで卵はダイエットに最適と言われています。
二つ目の特徴としては、「タンパク質が豊富に含まれる」ことです。
卵一個にタンパク質は6.5グラム含まれており、これは牛乳200mlとほぼ同じ量です。
他の食材に比べても同じようにタンパク質があれほど含まれている食材は少ないので、ゆで卵一つで多くのタンパク質が摂取できるのは大きな特徴です。
特に一般女性の一日に必要なたんぱく質の摂取量が50グラムと言えば、ゆで卵にふくまれるたんぱく質の量が多くなっていることを理解していただけると思います。
そもそもタンパク質とは筋肉を作るために必要な栄養素です。筋トレをしている人がプロテインを飲んでいる姿を想像してもらえばわかりやすいと思います。
大きな筋肉をつけると痩せれないんじゃないの？と思った方、安心してください。筋肉が大きいということは同じ運動をしたときの消費エネルギー量も大きくなるということです。
前述したように、ゆで卵を食べれば糖質が少なく体内の脂肪がエネルギーとして動くことになります。そして筋肉はタンパク質を取ってしっかり成長しているので、酷使する脂肪の量も多くなります。そのため、脂肪を効率よく燃焼することができるのです。
三つ目の特徴は「腹持ちが良い」ことです。
ゆで卵を実際に食べてみるとわかりますが、ゆで卵は食べてからなかなかお腹が空きません。少量しか食べていなくてもかなりの時間食事をしなくても大丈夫という腹も日の良さを備えています。
この理由は卵をゆでてあるからです。高タンパク質の卵をゆでることによって、卵が固まるのと同時にタンパク質も固まります。これを消化するのに時間がかかるので、他の食べものに比べて腹持ちが良いとされています。
お腹が空くまでの時間が伸びると、今までなら他の菓子パンをつまんでいたり食事回数が多かったりするところを矯正できます。そのため、ゆで卵を食べることは非常にダイエットに向いていると言えるでしょう。
四つ目の特徴は、「手軽に作れる」ことです。
ダイエットを始めてみるとわかりますが、できるだけ手間がかかることは続けることができません。最初のうちはやる気があってもダイエット自体は苦しい事なので、わざわざ手間がかかる料理を自分で準備するということはモチベーションが維持できません。
しかし、ゆで卵ダイエットに関してはゆで卵を準備するだけでダイエットが可能です。一度に何個も作ることができるので、食事メニューを考えるよりはるかに続きやすいでしょう。
また、ゆで卵は作り置きも可能です。ひびが入ってなければ三日ほどは保存がきくので、暇なときに一気に準備しておけば長く続けることができます。
ダイエットに手間がかからないという調理のしやすさが、ゆで卵ダイエットの秘訣です。
ゆで卵が非常に優れた食べ物だということは理解していただけたでしょうか？
それでは実際にゆで卵ダイエットの具体的なやり方を解説していきます。
ゆで卵ダイエットのやり方にはいろいろと説が挙げられていますが、様々な方法を精査したうえで以下に紹介する三つの食べ方をするのが、バランスと効率が最も優れていると判断しました。
特にやり方なんて気にしていなかった人やこれから始めようと思っている人は、ぜひ参考にしてください。
まず一つ目の食べ方としては朝ごはんで食べることです。
これは「朝ごはんをゆで卵だけにしろ！」と言っているわけではなく、朝ごはんに取り入れてほしいということです。
ゆで卵にはタンパク質が豊富に含まれるとは説明していますが、タンパク質を摂取することは基礎代謝の向上という別の役割もあります。基礎代謝が向上すれば体温が上昇するので、寝ぼけた頭をシャキッと働かせることができます。
一日をすっきり始められることでダイエットも頑張ろうという意識が自然と湧いてくるので、朝にゆで卵を食べることはおすすめです。
また、朝に腹持ちのいいゆで卵を食べることによって、朝ごはんの量も減らすことができます。全体的な食事量の減少にもつながります。
先日の夜に準備しておくとスムーズに食べることができるでしょう。
二つ目の食べ方としては、おやつとして食べることです。
昼食から夕食にかけて時間が空きがちになっているのはほとんどの人に共通すると思いますが、その間に食べているおやつはいったい何を食べていますか？
菓子パン、チョコ、スナック菓子など、高カロリーで糖質の多い食べ物を取っている人がほとんどだと思います。
ですが、そのおやつの代わりにゆで卵を食べることができれば、かなりの糖質をカットすることができます。食費面でも無駄な部分にお金を使わなくて済みますし、一石二鳥でしょう。
ただし会社に行って働いている人からすれば少し難しいかもしれないので、その場合は昼食の時間を遅らせて昼食と一緒に食べるなどの工夫をしてみてください。
三つ目の食べ方としては、メインのおかずとして食べることです。
特にやりやすいのは昼食のお弁当か、夜ご飯でしょう。メインのおかずを唐揚げからゆで卵に変えることができれば、それだけでほぼお茶碗一杯分のカロリーを抑えることができます。
「ゆで卵なんかじゃおかずにならないよ！」という人もいるかもしれませんが、ゆで卵を上手く調理してしっかりとしたおかずにすることも可能です。多少調味料を使って味付けをしても唐揚げを食べるよりもはるかにカロリーは抑えることができます。
レシピを検索して、いいものがあれば取り入れてみるとよいでしょう。
朝昼晩でゆで卵を食べるタイミングがあることを理解していただけたと思いますが、実はゆで卵ダイエットをするときには注意点がいくつかあります。
上記に書いたやり方だけで実践してしまうと大きな間違えをして続けることが出来なかったり、最悪の場合は体調を崩してしまうこともあります。そんな間違いを起こさないように注意すべき点は次の三点です。
特に一番上の「一日三個まで」という制約に驚いた人もいるのではないでしょうか？
先ほど説明したゆで卵ダイエットの方法に合わせれば、朝昼晩に一つずつ束るくらいでちょうどよいということになります。
なぜそのくらいでいいのかという疑問も、他の理由と合わせてそれぞれ解説します。
一日に食べていいゆで卵の個数は三個までです。
それじゃあさすがにお腹が減って死んじゃう、と思っている人もいるかもしれませんが、その人はおそらく前提を間違えています。
ゆで卵ダイエットはゆで卵だけを食べるダイエットではありません。他の料理を普通に食べながら、その中でゆで卵を食べるというダイエットになります。
そのため、ゆで卵を一日に5つも6つも食べてしまうとどうしても栄養が偏り過ぎてしまい、体調を壊す原因になります。
ゆで卵を朝昼晩で食べることによって、そのほかの食事量を減少させることがダイエットの狙いです。おやつやメインのおかずなどカロリーが高いものを取らないようにするという目的もあります。そのため、ゆで卵を食べ過ぎないようにすることが重要です。
バランスの良い食事を続けながら、ゆで卵を要所で食べるようにしましょう。
ゆで卵は固めに作るようにすればダイエット効果が高くなります。
これは「一日三個まで」というように強制しているわけではなく、特に高いダイエット効果を得るための方法ですので、どうしても無理という人は柔らかくしても大丈夫です。
ゆで卵を固めに作ることで、咀嚼回数が必然的に増えます。人間の物を噛むということには様々な効果があり、特に空腹を紛らわせる効果が挙げられます。
ガムを噛んで空腹を満たすダイエット法を聞いたことがある人もいるかもしれません。噛むという行為は食事をしていると脳を認識させることができるので、空腹を満たすことができます。ゆで卵を固めに作っておけばしっかりと噛んで食事をするしかないので、お他の食事量が減ります。
コンビニやスーパーで販売しているゆで卵は万人に受けるように味付けがされているので、自分で作るものより味付けが濃いめに設定されています。
特に本気で糖質やカロリーを抑えたいという人は、あまり市販のゆで卵を食べない方が良いでしょう。味付けの段階でカロリーや糖質、塩分がかなり多くつけられているので、ゆで卵ダイエットをする場合は効果が薄くなります。
長く続けたいという人は味の変化を求めるためにたまに手を出してもよいでしょう。他のおやつやおかずに比べるとそれでもカロリーは抑えられていることが多いので、効果は薄いですがないわけではありません。
以上のことに注意してゆで卵ダイエットを行えば、痩せることができるでしょう。
しかし、そもそもの問題としてゆで卵ダイエットは健康にはそれほど良くないと言われています。
その大きな理由は栄養不足です。ゆで卵を食べることで本来食べるべき食事をとれていないので、栄養も偏りがちになってきます。もちろんゆで卵以外は普通に食事をするという制限を加えていたとしてしっかり守っていれば長い期間続けることも可能です。しかし、本気で痩せるためにそれ以外の食事も制限しているとなれば健康にも悪く長くは続けることはできません。
健康に気を付けながら長期的なダイエットをしたいという人は避けておいた方がよいでしょう。
ですが、効果が得られないわけではありません。むしろ、非常に高い効果を発揮して一か月もやればほぼ確実に体重を落とすことは可能でしょう。
これまでに説明したように、ゆで卵ダイエットでは糖質や炭水化物をカットしてタンパク質を取ります。摂取するエネルギー量を減らして使用するエネルギー量を増やしているので、当然効果は非常に高いです。一か月続けることができれば、かなりの体重を落とすことが可能です。
しかし、問題は一か月を超えて続けることはほぼ不可能だということです。やめてしまえばリバウンドにもつながりますし、長期的に痩せることはできません。
しかし、一か月後に大きな予定があるからそれまでには痩せたい！というような明確な目標があるときは実践してみるとよいでしょう。張り切りすぎて体調を壊すという事態にならないようにだけ注意してください。
ゆで卵ダイエットは糖質をカットしてタンパク質をしっかりとることで、体にある脂肪を燃やすことができるダイエット方法です。効果が高い代わりに健康面では少し不安が残るダイエット法なので、短い期間で痩せないといけないという人だけ取り組むとよいでしょう。
また、その時にはこの記事で解説した食べ方や注意点に意識して行うと効果的です。
覚悟が決まった人は、レッツゆで卵！
