「沼」というダイエットレシピをご存じでしょうか?
シャイニー薊という方が考案したダイエットメニューで、炊飯器一つで簡単に作れることが特徴です。
鶏肉やカレー粉をまとめて炊飯器で炊くことによってできる、カレー風おかゆのような食感を味わえます。
沼には基本の沼レシピから、少し工夫を凝らした沼レシピまで、いくつかの種類があります。
この記事では沼料理がダイエットに向いている理由や詳細を紹介してから、レシピを詳しく解説していきます。
「沼」とは、鶏肉やオクラ、米、カレー粉などを一緒に炊くだけで出来上がる、カレー味のおかゆのような料理のことです。
鶏肉やオクラといった材料からもわかるように、「沼」は減量食として非常に注目を集めています。
正直完成形は本当に食べるものなのか、と漫画に出てくるようなダメ料理の見た目ですが、「味は意外と良い」と評判です。
沼レシピを考案したのはシャイニー薊と言われる方で、ユーチューブの沼レシピの動画は300万回以上再生されるほどです。
かなり多くの人がダイエットメニューとして取り入れていることが分かりますね。
最初に紹介するのは、シャイニー薊参考案の最も基本的な沼レシピです。
レシピは次の通りです。
どれもスーパーに行けば安く買える食材ばかりなので、一人暮らしをしている男性からしても非常に簡単に準備することができるでしょう。
調理手順は次の通りです。
かなり細かく紹介していますが、基本的にすべてを入れて炊飯器のボタンを押すだけで大丈夫です。
夜のうちに準備しておけば、次の日一日分の食事が準備されるので、料理を考える手間も省けます。
これ一つで、1800㎉程度のカロリーを摂取できます。
ここからは、通常のレシピに工夫を凝らした別レシピを紹介します。
トマトベースでリゾット風の「マグマ」の作り方は次の通りです。
トマトを使用することで、まろやかさが増して鶏肉は柔らかくなります。
炊飯後にしっかりと蒸らすことで、米がさらに水分を吸って食べ応えが出てくるので、夜のうちに作っておくと良いでしょう。
見た目からマグマという名前が付けられていますが、辛みはないので通常の沼の味に飽きたら変更してみましょう。
低カロリーなのに満腹感が得られる味変レシピがジャガバードです。
名前通りジャガイモをふんだんに使っているので、カロリーを抑える目的の人はこの沼レシピから始めてもいいかもしれません。
作り方は次の通りです。
ジャガイモを大きめにカットしていることで味が染みやすい他に、食べ応えがかなり出てきます。
咀嚼回数も多くなれば満腹感を得やすくなるので、食べ過ぎてしまう人は大きめにカットすると良いでしょう。
辛いものが食べたくなった時におすすめの沼レシピがボルケーノです。
かなり辛み成分が多く含まれているので、辛いのが好きな人には絶品でしょう。
ダイエット中は辛い食べ物などを選んで食べることは少ないと思うので、味変したい人には特におすすめです。
ボルケーノの作り方は次の通りです。
最初の沼料理に比べるとかなり調理工程が増えているので、沼レシピの作成にある程度慣れてからつくった方が良いかもしれません。
美味しさは抜群なので、からいものが好きな人はぜひ作ってみましょう。
優しい味わいが欲しい人におすすめしたい沼レシピがセメントです。
白だしを使っているので、少し疲れたときに食べると最適です。
次に調理手順を紹介します。
野菜が多く含まれているので、通常メニューに比べるとバランスが取れた食事になっています。
栄養バランスが気になる人は食べると良いでしょう。
またセメントは他のレシピと違って寝かせる時間が短いので、すぐに食べることができる点も魅力です。
作り忘れて寝落ちしてしまった次の日の朝でも間に合うので、いざとなったら作ってみてください。
沼料理は、材料すべてを炊飯器に入れて作るだけの簡単料理です。
そのためカロリー計算が非常に容易にでき、1日基本の沼だけを食べると1,800㎉程度に抑えることができると言われています。
男性の一日に摂取すべきカロリー総量が2,000±200㎉と言われているので、カロリーをきっかり抑えることができていると言えるでしょう。
ダイエットをしている人は頑張って食事制限をしている人がほとんどだと思いますが、沼料理であれば一日の総量が決められているので非常に楽にダイエットができます。
特についつい食べ過ぎてしまう人にはかなり向いているダイエット料理と言えるでしょう。
また、運動も一緒にしている人であれば消費カロリーがその分増えるので、確実に痩せることができるでしょう。
沼料理では脂質を抑えることが可能です。
沼料理を1日分すべて食べたとしても18g程度にしかならないため、脂質制限ダイエットをする場合の「摂取カロリーの20%以下」という範囲を完璧に守っています。
例えば1日に沼料理分の1800㎉を摂取するとすれば、36g程度が目安量なので、かなり抑えられているとわかります。
脂質の量は意識しないと減らないので、レシピ通りにつくるだけで脂質制限もできているのは、ダイエット初心者にとっては苦労しなくてよい魅力ではないでしょうか。
もう少しだけ脂質を取りたい人は、卵を沼に入れることで脂質量を増やすことができます。
2つほど入れても脂質量は守られるので、味変がしたいと思えば取り入れてみましょう。
沼はおかゆとほとんど同じ作り方なので、水分量が豊富で満腹感を得られます。
おかゆは消化が良く、満腹感を得られる代わりにお腹が減りやすくなるというデメリットもありますが、沼ではオクラなどの食物繊維も入っているためお腹も減りづらいです。
少量で満腹感を得られるうえに腹持ちもいい沼は、ダイエットに非常に向いている料理と言えるでしょう。
実際にダイエットをするときは、沼やおかゆのような水分量が多い食べ物で食べる量自体を減らすことが大切です。
食事制限がきつくて続かない人はぜひ活用してみると良いでしょう。
続いて、沼料理を食べるメリットについて解説します。
沼料理はダイエットに向いていると紹介してきましたが、他の糖質制限などのダイエット法より優れているポイントが次の3点あります。
ダイエットを成功させるには、まずは継続することが大切です。
今までダイエットに失敗してきた人の中には、「ダイエットレシピを考えるのが面倒」「食事が不味くて続かない」なんてことを経験してきた人も多いのではないでしょうか?
沼料理は見た目こそ問題ですが、ダイエットを継続させるポイントは抑えているのでかなりダイエット向きだと言えます。
以下にそれぞれのメリットについて詳しく解説します。
沼料理の最大のメリットは、調理が楽にできるということです。
10合炊きの場合は、食材を切ることもなく炊飯器に入れるだけでいいので、一人暮らしの男性にも簡単に調理が可能です。
洗い物も少なく済むので、調理行程がめんどくさいと感じることは少ないはずです。
炊く時間だけを気を付けていれば失敗することもないので、不味くて食べられないなんてことにもなりづらいです。
ダイエットは基本的に外食ではなく、家庭で調理したもので進めることがほとんどです。
料理が得意な人であれば楽しんで作れるかもしれませんが、料理をしたことがない人はそもそもダイエットを始めようと思わないか、始めたとしてもすぐにやめてしまうでしょう。
ダイエットレシピを考えてその通りに作る、というのは意外と労力がかかりますが、沼料理では誰もが簡単に作ることができるので続けやすいはずです。
ダイエットをしたことがある人の中には、コンビニに売っているサラダチキンのような、パサついたお肉でダイエットをしていた人も多いのではないでしょうか?
沼料理はおかゆのように炊飯器を使って作るために、鶏肉が圧力鍋を使った時のように柔らかくなります。
ダイエットを途中で断念する理由として多いのが、ダイエットレシピがおいしくなくて食べなくなることです。
沼はお肉もおいしい状態で食べることができるので、長くダイエットを続けることができます。
沼料理の材料は、ほとんどお金がかかりません。
ダイエットや体作りをしている人ならよく食べる鶏むね肉、オクラ、わかめ、干し椎茸はどのスーパーでも安く手に入れることができます。
沼料理はわざわざ高級な食材を準備する必要がないので、金銭的に見ても継続しやすいダイエットです。
料理を作れない人にありがちな、毎食コンビニなどで低カロリーな食事を購入している場合は食費が高くつきます。
沼ならば1食あたりの値段をかなり抑えることができる上に、調理も簡単です。
最後に、沼料理を食べてダイエットをするときの注意点について解説します。
沼料理は初心者でも続けやすいダイエット方法ですが、当然注意すべきポイントはあります。
沼料理を食べる際の注意点は次の2点です。
沼料理で起こりうる問題は主に栄養バランス面での問題です。
ダイエットは必要な栄養を制限して体重減らすものなので、そもそも栄養バランスが崩れがちです。
例えば有名な糖質制限ダイエットでも野菜を食べないために食物繊維が不足するという問題がありますが、栄養バランスの問題は沼料理でもあります。
以下にそれぞれの問題について詳しく解説しているので、参考にしてください。
沼料理では、鶏むね肉を多く使用されているために、タンパク質を取りすぎてしまう傾向があります。
基本レシピで計算すると、タンパク質が188.5g含まれていることが分かります。
一般的に成人男女に必要なたんぱく質の量は40~60g程度だと考えれば、非常に多いことが分かりますね。
タンパク質を取りすぎると内臓疲労の蓄積や腸内環境の乱れを引き起こす可能性があります。
健康を保つことはダイエットをする上での前提条件です。
体調を崩すと痩せるなんて考えている場合ではなくなってしまいます。
カロリーを制限したい場合は鶏むね肉の量は減らすと良いので、余裕がある人はタンパク質の取り過ぎについても注意してみましょう。
沼料理を食べ過ぎると脂質が抑えられる、という話を前述しましたが、それ以外にもビタミンやミネラルと言った成分も不足がちになります。
主にカルシウムや鉄の不足、抗酸化ビタミンであるビタミンA・ビタミンC・ビタミンEの不足などが挙げられます。
ビタミンは特に体の健康を保つのに必要な要素になので、体調を崩す可能性も考えられます。
沼料理に限った話ではないですが、ダイエットをして同じ食材ばかりを食べるとどうしも栄養バランスは偏ります。
ダイエットを長く続けるためには、何の栄養素が足りていないかをきちんと把握してバランスをできるだけ整えることが大切です。
沼料理を作る場合はオクラなどの野菜を少し多めに入れるなどの、工夫が必要になるでしょう。
沼は炊飯器でまとめて炊けばいいだけ、という究極のダイエットメニューです。
一人暮らしをしている男性にとっては簡単に作れる上にカロリー制限もできるので、非常におすすめです。
見た目に反して美味しく、工夫したメニューも用意されているので、長期間食べ続けることができるでしょう。
少しでも気になった人、ダイエットを始めようと思っていた人はぜひ作ってみてはいかがでしょうか?