糖質制限ダイエットをしている人は、「チートデイ」を聞いたことがありますか?
中には「ダイエットの休息日」と認識している人もいるかもしれませんが、チートデイはただの休息日ではありません。糖質制限で効率ために痩せるために行う、ダイエットの一環です。
そのため、正しいやり方でやらなければかえって体重が増えてしまうという悲惨な結果にもなりかねません。今までやっていたダイエットを水の泡にする可能性もあるので注意しましょう。
この記事では、チートデイの正しいやり方や注意点を細かく解説しています。
糖質制限ダイエットで伸び悩んでいる人はぜひ参考にしてください!
チートデイとは、糖質制限ダイエットを促進するために、あえて食事制限をしない日のことです。カロリーや糖質を多くとることで、停滞していた体重の減少を進めることを目的にしています。
ダイエットで飢餓状態になると、停滞期に入って体重が全く落ちなくなります。体重を減らしすぎたことで脳が生命活動の危機を感じて、少ない栄養で足りない分を補おうとするからです。
停滞期の時にチートデイを挟むことで、脳に飢餓状態ではないと誤認させることができるので、停滞期を脱して再び体重を減らすことができます。
「そろそろお腹いっぱい食べたいから」などの甘い理由でチートデイは行うものではないことを理解しておきましょう。
チートデイをご褒美のように扱う人もいますが、れっきとしたダイエットです。
正しいやり方を守らないと逆に体重が増えてダイエットに失敗することにもなりかねませんので、注意してください。
また、ただお腹いっぱい食べればいいというわけでもなく、普段の食事量よりはるかに多い量を食べないと効果はありません。それにチートデイを取り入れていい人と悪い人も存在します。独自ルールで中途半端に行うと失敗するだけなので気をつけましょう。
あくまでご褒美ではなく、必要だからやるだけだと認識しておきましょう。
チートデイを行うことで、次のような2つの効果が得られます。
「ストレスの解消」だけではなく、直接的なダイエット効果も期待できるのがチートデイです。
それぞれ詳しく解説しますので参考にしてください。
チートデイの1つ目の効果は、「代謝の向上」です。
代謝とは一日に消費するカロリー量のことを指しています。座っていても消費するので、代謝が良いほど一日のカロリー消費量は増えます。
しかし、糖質制限ダイエットをしていると、糖質を取らないことに慣れてしまい代謝が落ちてしまうことがあります。大体体温が0.3度ほど低くなっているので、体温が下がっていると代謝が落ちているなと判断できます。
代謝が落ちたタイミングでチートデイを使って糖質を多めにとることで、代謝が回復します。再び消費カロリーも増えるので、タイミングよくチートデイを取り入れると効果は絶大です。
チートデイの2つ目の効果は、「ストレスの解消」です。
ダイエットはやっていて楽しいものではありません。好きなものを食べられないとイライラもするでしょう。人間は苦しいことを意志の力だけでやり続けることは不可能ですので、ときには息抜きが必要です。
チートデイはあくまでダイエットの一環ですが、たくさん食べることができればかなりやる気は回復すると思います。きちんと一日だけで終わるというルールだけは守るようにしましょう。
チートデイのやり方は単純です。一日中カロリーや糖質を気にすることなく、たくさん食べるだけです。一食ではなく一日かけて高いカロリーを摂取するので、暇なときにどんどん食べていけばいいでしょう。
ただし、気持ちいい量を食べるのではいけません。脳を飢餓状態から脱することが目的なので、普段の食事量の3倍程度のカロリーを摂取する必要があります。その食事量が取れない人は、中途半端にやっても意味がないので初めからチートデイを取り入れない方が良いでしょう。
また、体脂肪率が25%以上の人や、体重が5%より落ちていない人にはチートデイは必要ありません。停滞期に入った体に変化をもたらすために行うので、上記のような停滞期に入っていない人がやっても意味がないからです。もし体重が止まっている人は、ダイエットのやり方を間違えている可能性が高いので、もう一度見直すと良いでしょう。
チートデイにはいくつかの注意点があります。
紹介することを守っていないと、チートデイを取り入れたせいで失敗した、なんてことにもなりかねないので注意してください。
次の5つが、チートデイを取り入れる際の注意点になります。
以下でそれぞれ解説します。
チートデイは決めた日一日で終わらせるようにしましょう。
連日だらだら行ってしまうと食事をとる癖が抜けなくなってしまって、ダイエットに失敗してしまいます。一日しっかり食べると、翌日は今まで通りの糖質制限の食事に戻るようにしましょう。
チートデイを取り入れる場合は、どれだけ多くても週に一回までにしましょう。体脂肪率が20~25%の人であれば、2週間に一回で十分です。
チートデイはあくまで脳に飢餓状態ではないことを気づかせるだけのものです。何度もしたところであまり効果はありませんし、糖質制限をしている意味がなくなってしまうので注意しましょう。
始める前に、いつをチートデイの日にするか決めておくと目標にもなってちょうどいいです。
チートデイでも、食事バランスは保つようにしましょう。
何を食べてもいいとは言っても、ジャンクフードやお菓子ばかり食べていてはさすがに体に悪いです。本来の目的は糖質を摂取する事なので、ご飯を準備したバランスの良い食事を心がけましょう。
また、スナック菓子などのお菓子は塩分や糖分が高めに設定されています。それまで糖質制限していた食事からスナック菓子を食べると、元の食事に戻った時に味気なく感じてしまうので、味の強いお菓子はあまりとらないことをおすすめします。
チートデイでお腹いっぱい食べると言っても、一食で食べ過ぎないようにしてください。
飢餓状態ではないと脳に誤認させるには、一度の食事では足りません。きちんと3食食べてようやく目的は達成されるので、一気にドカ食いしても意味がありません。
一食に力を入れすぎると他の食事量が減ってしまって、食事バランスも崩れてしまう恐れがあります。生活リズムを整えて、朝ごはんから適切な量を食べるようにしましょう。
前日に献立を決めておけば、食べ過ぎは防げるでしょう。
チートデイを取り入れるからといって、独自のルールで糖質制限ダイエット自体を変えないようにしましょう。
いきなりお腹いっぱい食べると太ってしまうと心配なのもわかりますが、代わりにチートデイの前日に絶食する、などの独自のルールを入れてはいけません。
チートデイの翌日は当然体重が増えてしまいますが、これは単に水分と糖がくっついているだけなので、普段通りにダイエットをやれば体重は減ります。チートデイに合わせてダイエットメニューまで変える方が、チートデイの効果を最大限発揮できなくなるので問題です。
チートデイは正しいダイエットをしながら取り入れるものだと認識しましょう。
チートデイを行う際の注意点は理解できたでしょうか?正しいやり方を守ってやればかなり効果のあるものなので、停滞期に入って体重が落ちなくなったと嘆いている人は取り入れてみると良いでしょう。
ですが、チートデイを行う際のデメリットも存在します。
上記の3つがチートデイを行う際のデメリットです。
以下でそれぞれ解説します。
チートデイは必要な人がタイミングよく行えば停滞期を上手く抜け出せる効果がありますが、やり方を間違えるとシンプルにダイエットを休んだ日になってしまってダイエットが水の泡になります。
以下のやるべき人以外が行うと本来落ちるはずだった体重も落ちなくなるので気を付けてください。
チートデイをやるべき人
チートデイを挟むと、一時的に体重は増加します。
久しぶりに摂取した糖分が体内の水分と結合して、体内の水分量が増えるために体重が増加します。水分が多くなると体がむくみやすくなるので、一瞬で太ったように見えるかもしれません。
しかし、水分量が増えているだけの状態なのでダイエットをすればすぐに元に戻ります。むしろ体重が増えてない場合はチートデイでの摂取カロリーが足りていない可能性まであるので、体重が増えるのは正常な結果と言えます
それほど心配せずに、翌日から元気にダイエットに戻りましょう。
チートデイは久しぶりに自分が食べたいものをお腹いっぱい食べることになるので、翌日以降も食べたくなる可能性が高いです。
意志が弱いとただのご褒美になってしまい、そのままダイエットを辞めてしまうこともあります。「ダイエットを成功させるために食べた」と認識して、我慢するようにしましょう。
初めのうちは食べた日と食べない日のギャップに苦しむかもしれませんが、慣れてくると上手く切り替えができるはずです。チートデイを駆使して、体重を減らしていきましょう。
糖質制限中のチートデイはただのご褒美ではなく、糖質制限を成功させるためのダイエットの一環です。停滞期で体重の減少が止まった時に取り入れることで再び体重を減らすことができるので、悩んでいる人は取り入れると良いでしょう。
ただし、正しいやり方で行わないと効果が発揮されないどころか悪影響を及ぼす可能性もあります。本当に自分に必要なのかを確認してから取り入れるようにしましょう。
チートデイを上手く使って、糖質制限ダイエットを成功させてくださいね。